ブリトビッツェ湖群:クロアチア (概要)
自然が作り出した絶妙な色のコントラストが見られる場所。
白い岩肌とエメラルドグリーンの水をたたえる湖、白く輝く滝に自然がはぐくむ緑の木々・・・
これらの色が絶妙なハーモニーを織りなした姿を見せてくれる場所がブリトビッツェ湖群国立公園。
近年、観光地として急速に人気を高めているクロアチアの中でも屈指の実力派観光地。
クロアチアはハトの形をしていると言われますが、そのハトのちょうど心臓のあたりに位置するのがこの絶景を見せてくれるブリトビッツェ湖群です。
一番有名な景色は下の景色だと思います。
↓入場口近くの展望台から見られる景色です。
私は2016年と2017年の、ともに8月にこの場所を訪れました。
2度訪れたのは、初回が曇天だったため(それでも十分感動しましたが)、どうしても晴天下でのブリトビッツェ湖群を見てみたいと思ったからです。
曇天下の景色でさえも、それほどの強烈な感動を与えてくれたという事です。
このブリトビッツェ湖群はアドリア海の東沿岸に沿って横たわるディナルアルプスの一角にあります。
クロアチア?ブリトビッツェ??どこにあるの???という事で少々地理の授業のようになってしまいますが・・・
まずはざっくりとした位置関係の把握から。
まずは世界的に有名な、フランス、スイス、イタリア、オーストリアに横たわるアルプス山脈。
下の画像の黄色いラインです。
そして、オーストリアで枝分かれしてスロベニアからクロアチア、ボスニアヘルツェゴビナ、モンテネグロ・・・へと山が連なっています。
ディナルアルプスと呼ばれる下の画像のオレンジのラインです。
このアルプスからディナルアルプスへのラインは石灰質を多く含み、石灰岩の特徴である「水に溶ける」という性質が、このブリトビッツェ湖群の景観につながっています。
いったん水に溶けた石灰質が、流れが緩くなった場所で再度固まって堆積し、ダム状の地形を作り出したため、冒頭のような景観を作り出しているのです。
そのブリトビッツェ湖群国立公園ですが、大きく2つのエリアに分けられています。
ひとつは「下湖群エリア」で、観光客が多くにぎやかで、パンフレット等で見るような派手で見ごたえのある景色がこれでもか!と立て続けに現れます。
もう一つは「上湖群エリア」で、下湖群と比較すると観光客は少なく、落ち着いた感じの、より濃い自然の景観を楽しむ事が出来るエリアです。
公園の散策は自由ですが、公式には4タイプの散策ルートが設定されています。
下湖群のみを回るコースがAとB、下湖群に加え上湖群の散策も組み込んだコースがCとKです。
ルートAとBはどちらもルートの距離は4キロ程度で、半日かからずに見て回ることが出来ます。
短時間で効率よく、見どころだけを見て回りたい方や小さなお子様連れなどの理由で、長距離のハイキングが厳しい方などは、このどちらかのコースが良いと思います。
そして残りのCとKは下湖群と上湖群を回るルートなのですが、違いはCは見どころ以外は乗り物に乗って移動するのに対し、Kは自身の脚を使って園内をくまなく散策するというところです。
私はKのポリシーに惹かれるものがありましたが、アップダウンのある18kmのコースとなるので、3&5歳連れのメンバーでは少し厳しさを感じ、訪れた2度ともCコースを楽しみました。
実際に歩いてみて分かった事は、Cは下湖群の見どころを回ったところでボートを使い上湖群の起点までショートカット、そして上湖群の最も奥まで行った所からバスに乗って下湖群のハイライトが見られる地点まで戻ってくるという”見ごたえvs消費体力"の観点から見ても、とても効率の良いルートだという事が分かりました。
さすがに公式ルートですから、しっかり考えられていますね。
ちなみに公園の入り口はエントランス1とエントランス2の2か所あります。
私は散策の効率と、下湖群を見下ろす展望ポイント(ハイライト)を最後に見られるという理由からエントランス1をお勧めしますが、夏のハイシーズンにはエントランス1には大行列が出来るので、エントランス2からの入場も一考の価値があるようです。
少しですが、公園内の様子をご紹介したいと思います。
ハイキングルートCで散策したので、写真もその順番になっています。
エントランス1から入場して最初の展望台、いきなり絶景でのお出迎え。
ヴェリキ大滝、ブリトビッツェ湖群で最大の滝です
このような木道でハイキングルートが整備されています
ボートに乗って上湖群エリアへ
上湖群エリアはこのような、落ち着いたキレイな景色が続きます
天気が良いと、空と木々と湖面のコントラストが本当に映えます
こんな景色に遭遇すると、ファンタジーの世界に迷い込んだ気持になったりします。
ブリトビッツェ湖群のハイライト!
下湖群を見下ろす展望台からの眺めです
ハイキングルート外ではありますが、こちらもブリトビッツェ湖群の絶景として紹介される場所です。
体力に自信があればハイキングルートに組み込むこともできますが、レンタカーなどで自由に移動できるのであれば、公園内の散策後に車で行くのをおススメします。
写真はほんの一部ですが、ぜひブリトビッツェ湖群国立公園を訪れて、自分の目にこの景色を焼き付けてほしいと思います。
自然のキレイな景色を見る事が好きなのであれば、大満足は間違い無いと思います。
私の体験が、 少しでも役に立てたならうれしいです。
キレイな景色を楽しみましょう♪